印鑑の基礎知識

昔はかわいいねとよく言ってくれた旦那様。
最近聞くのは随分レアになったものです・・・w

そんなごく普通の二人は、ごく普通の恋をし、ごく普通の結婚をしました。
でもただひとつだけ違っていたのは

旦那様は珍しい苗字だったのです(笑)

随分古いネタでの登場です。こんにちは。
そんなワケで、我が家は一度は聞き返されるような珍しい苗字だったりするわけですが

マイホーム購入の際に絶対に必要になってくるのが・・・そう、印鑑!
実印・銀行印・認印をフル活用する滅多にない機会だったりもしますw

と、ここで問題発生。

長年愛用してきた銀行印と認印が旦那様のお粗末な扱いにより欠けてしまっていたのですw
やっぱり旦那様に使わせるとロクな事がない。
とまぁ、どうにもならない話は置いておいてw

早速作り直さないと!

とはいっても、印鑑には色々ルールがありそうだし結構お金がかかりそう・・・
というワケで、とりあえず色々調べてみることに。

印鑑の種類とサイズ

印鑑の種類

<実印>


実印

個人証明に使用される印で、本人であることを公的機関に証明してもらう為に用いられる印。
男性の場合はフルネーム、女性の場合は結婚して姓が変わっても使えるように名のみで作るのが一般的。

サイズ:男性 ◎18mm ○16.5mm 女性 ○16.5mm ◎15mm ○13.5mm

<銀行印> 

銀行印

銀行口座の開設・預貯金の出し入れ等、金融面での役割を担う印鑑。
お金が流れ出ていかないようにという意味合いで横書きにする。
男性の場合は姓のみ、女性の場合は結婚して姓が変わっても使えるように名のみで作るのが一般的。

サイズ:男性 ◎15mm ○13.5mm 女性 ○13.5mm ◎12mm

<認印>

認印

しるしとして捺印する印鑑で、各種契約書などに署名捺印したものは、民法上は実印と同じ効力を持ちます。
一般的に男性女性ともに性のみの縦彫りで作ります。

サイズ:男性 ◎12mm ○10.5mm 女性 ◎10.5mm


なるほどw今までサイズとか全然意識したことなかったかも!?

印材の種類

<柘(つげ)>




天然木材を加工した植物性の印材。

<楓(かえで)>




天然木材を加工した植物性の印材で、柘よりも固く丈夫で長持ち。

<黒水牛(黒牛角)>




象牙に次いで高級とされる角。
独特の美しい光沢と耐久性・硬度・粘りがあり、汚れも目立たず朱肉の付きの良さに優れている。

<オランダ水牛(牛角)>




黒水牛と同様に、水牛の角を加工したもの。
水牛の中でも特に硬質でヒビ割れが少なく、粘り・耐久性・朱肉の付きや捺印性・印影の美しさ等どれをとっても象牙に匹敵する高級印材 模様がなく透明度が高いほど高級品。

<象牙>(販売終了)

「印鑑の王様」ともいわれ、言わずと知れた最高級の印材。
変質・磨耗しにくく、朱肉とよくなじみ、捺印しやすい。
芯(中心)に近い部分のものほど丈夫で高価な上象牙。

絶滅危惧種に指定されて輸入制限がかかり在庫限りの販売となっていましたが、密猟をなくすため現在ではほとんどのお店で販売終了となっています。

<宝石系>




それぞれに異なった光や色を放ち、古代から世界中の人々に幸運を呼ぶ。
神秘の石として愛され続けてきたパワーストーン。

<チタン>




金属材のチタン印鑑は材質の粒子そのものが超微細で、印材にも最適。
表面が滑らかで、朱肉のノリは均一。捺印時にも表面が紙面にフィットし、より鮮明な印影が得られる。
適度な重量感は、はんこの存在感抜群で半永久的に錆びない。



色々あって迷っちゃいそうです。

印鑑の書体

<印相体>

印相体

中国発祥の篆書体を更に進化させて作られたより印鑑らしい文字の流れと字体。八方篆書体、吉相体と呼ばれる場合も。
独特の雰囲気だけではなく偽造や盗用防止にも効果抜群。人気度・オススメ度№1の書体。

<篆書体>

篆書体

始皇帝が作らせた書体の中でも最も古い書体。左右対称性、水平垂直を原則として作られた字体。判別がしづらく、偽造や盗用防止にも効果抜群。
印鑑の書体としては定番として大変人気が高く、印相体と共にオススメの書体。

<古印体>

古印体

日本漢字が元となって作られた認印等でお馴染みの書体。比較的認識しやすい書体。
字体の錆びから発祥した字体なので、独特の文字の欠けや途切れが特徴。

<隷書体>

隷書体

篆書体を元に書きやすさを追求して、簡略化・直線化されたもの。端正でバランスがとれた美しい字体が特徴。
古くから紙幣や石碑等に用いられていて、印鑑にもオススメの書体。

<行書体>

行書体

楷書体を崩して、より効率的に筆運びができるように作られた書体。程よく崩れた流れるような字体と、筆書きの柔らかい文字運びが特徴。
程よい認識のしづらさもあり印鑑の書体として根強い人気がある。

<楷書体>

楷書体

隷書体をさらに見やすく、筆書きの基本体風にまとめた書体。 整然とした筆書きの字体は
いわゆる日本的な書道の基本となる書体で、読みやすさ・判別のしやすさから認印に多く使用。



とまあ色々見ていると・・・うーん。
印鑑って奥が深いw
サイズや材質・お値段も色々。

と、ここでふと思ったのが印鑑のタブー。

今回の様に、欠けてるのは問題外なんでしょうけど他にもあるのかな!?

個人印での悪印

・親(先祖)の印鑑を子供(子孫)が使用またはお下がり印

「印章は一代限り」が原則。を剋す「下剋上の印」と云い、非常に”凶印”。
前に使用していた人以上には成功が望めないばかりか、その欠点ばかりを受け継いでしまいます。


・印鑑本体に模様がある

”御めでたい”絵や”威風”を感じさせる絵が印章本体に彫刻又は描いてあるような実印は実は不慮の凶運を呼び込んで、見栄や欲の張りすぎの深層心理の表れとされている。


・シルシがある

押しやすいように上側を削ってあったりポッチが付いていたり、シルシのある印鑑を持つ人は落ち着きがなく、物事に熱中できません。
また家庭運にも悪影響を及ぼすといわれています。


・材質が宝石や水晶などの石材のもの

水晶印など石が使われたものは、欠けやすいため凶運を招く印材として、古くから恐れられてきました。
病気、詐欺、失敗、貧乏、不安定、孤独の運命を辿るといわれています。


・つぎ合わせ

つぎ合わせてあることは、物事の中絶を意味し、目的を達成できず家運、事業の繁栄を妨げてしまう。


・空間が多い

印面には重大な意味があり、円の中の文字は美しく充実感がなければなりません。
印面に空間が多いと、身上不安定、財にも恵まれず、愛情関係でトラブルを起こしやすいと言われています。


・印面の輪、印鑑本体にある割れ・欠け・キズ

非常に多い凶印の典型。印面の輪に傷や欠けがあると、その部位によって運が逃げてゆき様々な種類の凶運を呼び込むとされている。


・誤字

使用する本人と「表裏一体」であるハズの実印の姓名が「誤字」により”全くの別人”である訳なので本人の「影の支え」になろう筈もないという事で実用上でも、トラブルの原因以外、役に立たない。


・斜め彫り

この配置は家相で云えば「鬼門・裏鬼門」に相当する位置で、印相学でも八方位上で才能運・蓄財運に無用な空白を作る為、悪印とされている。


・くずし文字

デザイン化された印字の印鑑はもちろん楷書、行書、草書などの印字は、柔弱、静止、陰気など、出世がおくれたり、社会的な信用が得られない凶相印鑑です。
特に生気がない印相なので、男の人は避けるべき印鑑です。


・小判印

昔から三文判とされ、逆境の人生から抜け出せず、運の開かない人生を送る貧相印。
金運も乏しく一生懸命生きても評価されず、世の無情を体験する意味がある。
長く使用していると悲観主義になり周囲の人が離れていく。


・太枠細字

社会の厚い壁に遮られて発展性に乏しく、社会的地位の向上も得られません。
八方塞がりの状態でチャンスも生かせず、無気力になりがちの印とされ、また社会でも家庭でも押さえつけられ孤立しやすくなる。


・二重枠印

運命に波乱が生じ、絶えず不和、トラブルを招く。
愛情運に恵まれず、女性は後家になる印相。幸運を閉じ込め、対人関係に波乱を生じ孤立を呼ぶ。



なるほど・・・調べれば出てくる出てくるw
人によって色々のようではありますが、言い出したらキリがないので、どこも書いてあるような代表的なものを集めてみました。

こうして改めて見てみると・・・
我が家にもいくつか当てはまってしまうものが。

大変!!全部作り直さなきゃ!!
ってちょっとまてwww

確かに不安になってしまうような事もありますが、調べてみると分かるんですけど、人によって(プロの方がほとんどでしたが)言うこともまちまちw
印鑑で人生の全てが決まってしまうワケでもなしw

大事なのは本質ですよね^^

  • 材質は丈夫で長持ち、捺印した時の印影がキレイなものを選ぶ。
  • サイズは決まりごとのようなものでしょうから、それに見合った大きさにする。
  • 書体はほとんどの人が良しとしている古くからの書体、印相体を実印にする。
  • タブーは長年の経験や解釈から得たものでしょうから、納得できるものは避ける。

というわけで、今回我が家は欠けてしまっている旦那さんの銀行印と我が家の認印。
旦那さんがお値打ちなのでいいから職場にも認印1本置いておくのを注文しておいて欲しいとのことだったので追加で1本。

それから色々調べてみてちょっと反省した私の実印。
実は旦那さんと違って私はそんなに使う機会もないし・・・なんて気楽に考えすぎてて認印を実印として登録していたというwww

あとはやっぱり必要なシャチハタw
今までのは漢字が略字であまり気にしてませんでしたが、今回のタブーを調べてみて誤字とまではいかないけど・・・でも言ってることはごもっとも!って思えたのでw

以上5本を新調したいと思います。
とはいえ、相変わらず選択肢が広いのも確か・・・w

ではここで、「開運」印鑑を参考にしていきたいと思います。

印鑑の印材との相性

<一白水星>

昭和 2・11・20・29・38・47・56 平成 2・11

象牙、黒水牛、オランダ水牛、柘植

<二黒土星>

昭和 10・19・28・37・46・55・64 平成 1・10

象牙、黒水牛、オランダ水牛

<三碧木星>

昭和 9・18・27・36・45・54・63 平成 9・18

黒水牛、オランダ水牛、柘植

<四緑木星>

昭和 8・17・26・35・44・53・62 平成 8・17

黒水牛、オランダ水牛、柘植

<五黄土星>

昭和 7・16・25・34・43・52・61 平成 7・16

象牙、黒水牛、オランダ水牛

<六白金星>

昭和 6・15・24・33・42・51・60 平成 6・15

象牙、黒水牛、オランダ水牛

<七赤金星>

昭和 5・14・23・32・41・50・59 平成 5・14

象牙、黒水牛、オランダ水牛

<八白土星>

昭和 4・13・22・31・40・49・58 平成 4・13

象牙、黒水牛、オランダ水牛

<九紫火星>

昭和 3・12・21・30・39・48・57 平成 3・12

象牙、黒水牛、オランダ水牛、柘植


実際に使用した感想

ここまでを踏まえて旦那さんの銀行印を黒水牛からチョイスw



お手頃価格とは思えないような高級感w
旦那さんもかなり気に入ってくれた様子。


私の実印はオランダ水牛からチョイス。



実際に見てみるとかなり高級感があってとっても満足。
私ってばお買い物上手!って自分で褒めてみたり・・・w


認印はタブーをそこまで気にする必要もなさそうなので、最近流行のおしゃれな物から選ぶことに。
かわいいのばかりでかなり悩みましたw



なんと言っても一番出番も多いですしね。
出すたびに「素敵ですね」って言われます。
模様・シルシなどタブーを踏んでいるものもいくつかありますが、これくらいは実印でなければ支障がないようなので気にしなくてもよさそうw


それから旦那さんの職場用認印は超お値打ちなものを。

以前レビューの評価がとても良かったので注文したことがある激安認印。
我が家のような珍しい名前や旧字でも対応してもらえてとっても満足でした。



あとはシャチハタですが、こちらも最近はすごくおしゃれな物が多いですね♪



こちらは届いた後にインターネットもしくは郵送で漢字を指定して作ってもらい、後から印部分だけを郵送してもらえるものです。
旧字も選べるので安心。


印鑑ケースもかわいいのがいっぱい。
調子に乗ってかわいいのを選んじゃいました。




今回印鑑を新調したことで、何だか気分もスッキリ。
特に認印・シャチハタは出番も多いので、出すたびにとても嬉しい気持ちになります。

ちなみに作り直した後に残ってしまった悪印ですが、粗末に扱うのはダメなようです。
たとえ悪印でも昨日までは自己の信を托したものなので、正しく処分したいですね^^

古い印鑑の処分方法

  1. 綺麗な半紙に包み、茶封筒等に古い印鑑を入れて封をする。
  2. 1の封筒を普段は使わない押入れ(頻発に使用する押入れは避ける)の人目につかない真っ暗な所にしまう。
  3. 約半年~1年ほど放置。その後は土に埋めるか、普通のゴミとして処分(燃やす)可。
とまあこんな感じに処分すればいいようです。

淡々と書きましたが、いくら大切に使った印鑑といえども神様や守護霊などが宿るものでもなく、ご先祖様が宿っているわけでもありませんのであまり気構えせずに、感謝の気持ちを持って処分することが大切な事なのではないかなと思います。


印鑑は人生の節目に登場します。

なかなか作る機会もないので、そういった機会に出くわした時には慎重に、でも気構えしすぎない程度に作りたいですね。