4K/8Kテレビを買う前にチェック!特徴や注意点について

最近では家電量販店でも当たり前となった4Kや8Kテレビ。
よりキレイな映像を精細に映し出すことができるようになりました。

そんな4Kや8Kテレビの特徴、画面サイズや視聴距離との関係について調べてみました。
また、実際に4K/8K放送を見るための注意点についてもまとめてあるので参考にしてください。

HD/フルHD/4K/8Kとは

HD/フルHD/4K/8Kは解像度の規格のことを言います。
解像度は小さな点の集まりを表しているため、数が多いほどより精細に画像が表示されます。


HD:1280×720(地デジ)
フルHD:1980×1080(フルハイビジョン放送・ブルーレイ)
4K:3840×2160
8K:7680×4320

4K/8Kの「K」については、4Kの場合水平の画素数は約4000となり、K=1000を指すため4Kという表現になるわけですね。

つまりフルHDは2Kで4Kは2Kの4倍、8Kは4Kの4倍となります。

画面サイズと視聴距離との関係

画面サイズが何インチであったとしても、解像度は4Kなら3840×2160で同じになります。
ということは、1インチあたりの画素数(PPI)は50インチよりも40インチのほうが多い=細かいということになりますね。

じゃあ50インチよりも40インチの方がキレイなんじゃないかというと、必ずしもそうではありません。
なぜなら視聴距離が計算に入っていないからです。

一般的に最適視聴距離はフルHDが画面の高さの3倍の距離、4Kが1.5倍、8Kが0.75倍と言われています。

ということは、40インチの4Kの場合は0.75m、50インチ4Kの場合は0.93mが最適な視聴距離となり、各最適視聴距離から見た場合に見える画質は同じとなるわけです。

最適視聴距離よりも近い距離で見た場合は画質が粗くなり、近づきすぎると視界に収まりきらなくなります。
また、最適視聴距離よりも遠い距離で見た場合は視野に対して画面が小さくなるため臨場感が下がります。

先ほど出てきたPPI(1インチあたりの画素数)は距離を考慮していないため、スマホのように至近距離から見る場合も、テレビのように離れてみる場合もその画面の大きさに対しての画素数となり、実際の距離から見た場合の視野に対しての値とはなりません。

仮に同じ40インチのテレビでも、1mの距離から見た場合と3mの距離から見た場合の視界に入る大きさは異なります。
PPIにすると1mの距離で見た場合よりも3mで見た場合の方が画面サイズが下がるため、PPIは高くなる=細かくなります。

人の網膜が認識できるのは300PPIくらいと言われていますが、離れた距離での視聴はそれを超えているため画面サイズだけが小さくなるという状態になり、小さくなる分臨場感に欠け見にくくなるということになります。

ただし40インチと50インチを精細さが分かる同じ距離から見た場合、画面の精細さだけを見ると40インチの方が細かくなる(画面が小さい、臨場感に欠けるなど満足度が下がるというのは無視して)ため、大画面になればなるほど高解像度が必要になるわけですね。


また、PCモニターも最近では比較的大きなサイズを使用することが多くなってきました。


PCモニターのように至近距離で見る場合は画面の粗さが目立つため、高解像度にすることでキレイな画面が実感しやすいといえます。

4K/8Kテレビと4K/8K対応テレビ

4K/8Kテレビと4K/8K対応テレビの違いはチューナーがついているかいないかという点です。

4Kテレビはこれまで4K放送のどれか1つでも映すことができるチューナー内蔵のものを指していましたが、2018年12月より新4K/8K衛生放送がスタートしたため、これに対応するBS4K/110度CS4Kを映せるチューナー内蔵のものを指すようになっています。

購入時期によっては、新4K/8K衛星放送のチューナーが搭載されていない場合もあるので一度確認することをおすすめします。

4K対応テレビについてはチューナーは内蔵されていないため、4K画質を映すことはできますが見たい放送のチューナーを別途用意する必要があります。

BS/CS4K放送を見たい場合は新4K/8K衛星放送のチューナー、NETFLIX・d-TVといったVOD(ビデオオンデマンド)の場合はfire tv stickやchromecastなどのストリーミングデバイスに4K対応のものを用意することで4K視聴可能です。


2Kテレビなど4K非対応TVで4K放送を見るためには

ちなみに2K(フルHD)などの4K非対応テレビで4K放送を映すことも可能です。
4Kチューナーにダウンコンバート機能が搭載されたものであれば画質は2Kとなる(2Kテレビの場合)もののBS4K放送自体を映すことができます。
ほとんどの4Kチューナーに搭載されていますが念のため確認するといいですね。

NETFLIX・d-TVといったたVODの場合は従来のfire tv stickやchromecastなどのストリーミングデバイスで4K非対応のものでもそのまま2K画質(2Kテレビの場合)で視聴することができます。



実際に4K/8Kで見るための注意点

4Kまたは8Kを4Kまたは8K画質で実際に見るためには、すべてのものが4Kまたは8Kに対応している必要があります。

  • 4K/8K衛星放送の場合:アンテナやアンテナケーブル、分波器やチューナーなど
  • VODの場合:fire tv stickやchromecastなどのストリーミングデバイスやHDMIケーブルなど
  • PCモニターを4Kにする場合:パソコンのグラフィックボードやHDMIケーブルなど

全てのものを4Kまたは8K対応にすることで4Kまたは8K画質で画面に表示することができます。




現在使用しているものが4Kや8Kに対応しているのかを確認して、対応してないものは買い替えることで4Kや8K画質を思う存分楽しむことができます。

ちなみにアンテナについては、現在BS放送が見れるパラボラアンテナがついている場合は、BS4K放送のみとなりますがそのままのアンテナで視聴することが可能です。
その他、インターネット経由でのテレビ視聴(ひかりTVなど)の場合もアンテナは関係ないため、チューナーやケーブルなどが4K対応していればOKです。

現在持っているTVと見たい放送での必要機器一覧表

テレビの種類
地上波以外に見る予定の番組
BS4K放送のみまたはインターネット経由(ひかりTVなど)BS4K放送に加えてBS8KやCS4Kなども見るVOD(ビデオオンデマンド)のみ
4KTV・分波器・ケーブルなど
※ひかりTVなどのインターネット経由以外で現在BS放送が見れない場合はアンテナが必要
・アンテナ
・分波器・ケーブルなど
・Fire TV Stick 4Kやchromecast ultraなどの4K対応ストリーミングデバイス(4K非対応のデバイスの場合は2K画質)
※スマートTVの場合は不要
4K対応TV
・チューナー
・分波器・ケーブルなど
※ひかりTVなどのインターネット経由以外で現在BS放送が見れない場合はアンテナが必要
・アンテナ
・チューナー
・分波器・ケーブルなど
2Kなどの4KTVではないTV
<2K画質(2Kテレビの場合)>
・fire tv stickやchromecastなどのストリーミングデバイス
※スマートTVの場合は不要